愛犬に果物を与えるメリットと注意点を獣医師が解説

果物は、甘味が強く大好きなわんちゃんも少なくありません。わんちゃんに果物を与えることは、水分補給やビタミン摂取の面でとても良い習慣になります。

しかしながら、人間にとっては健康的な果物でも犬にとっては「毒」になるものもあるため、正しい知識が欠かせません。 愛犬と一緒に楽しむためのポイントをまとめました。

果物を与える3つのメリット 

1.ビタミン・ミネラル補給

抗酸化作用のあるビタミンCや、お腹の調子を整える食物繊維を自然な形で摂取できます。

2. 効率的な水分補給

 スイカやメロンなど水分の多い果物は、水をあまり飲まない子の熱中症対策や水分不足解消に役立ちます。

 3. 低カロリーなおやつになる

 市販のジャーキーやクッキーに比べ、少量であれば低カロリーで満足感を得やすいため、ダイエット中のご褒美にも適しています。 

果物を与える際の注意点

1.与えてはいけない果物を知る 

中毒症状を引き起こし、最悪の場合命に関わることもあるため、注意が必要です。以下の果物は絶対に与えないようにしましょう。

・ブドウ・マスカット・レーズン:急性腎不全の原因になります。 
・イチジク: 中毒成分や口内炎の原因となる成分が含まれます。 
・プルーン: 葉や種などに毒性があります。 
・アボカド: アボカドに含まれる「ペルシン」が下痢や嘔吐を引き起こす可能性があります。 

2. 「種・皮・芯」は必ず取り除く

リンゴやモモの種にはシアン化合物という毒素が含まれているほか、大きな種は喉や腸に詰まって窒息や腸閉塞の原因になります。必ず果肉のみを与えてください。 

3. 適切なサイズと量を知る

 犬は食べ物を丸呑みする習性があるため、必ず喉に詰まらないよう小さくカットするか、すり下ろして与えてください。また、果糖が多く含まれるため、与えすぎは肥満や糖尿病の原因になります。 

おやつの目安量は、1日の食事量全体のカロリーの1~2割程度です。果物とジャーキーなどを組み合わせ与える際は、合計で目安量を超えないように調整しましょう。

 おすすめの果物と期待できる効果

リンゴ

整腸作用やクエン酸による疲労回復効果が期待できます。皮は消化しにくいので剥くのが良いでしょう。

 バナナ

エネルギー補給に最適です。 カロリーが高めなので「お楽しみ」程度にしましょう。 

イチゴ

ビタミンCが豊富です。大量に食べるとお腹を壊すことがあるので、1〜2粒程度が目安です。 

スイカ 

夏の水分補給に最適です。 種は必ず取り除き、与えすぎには注意しましょう。

メロン

 スイカ同様、水分補給に。 皮に近い部分は硬いので中央の柔らかい部分を与えるようにしましょう。

初めて与える時のコツ 


まずは「爪の先ほどのサイズ」からスタートしましょう。 体質に合わないと下痢や嘔吐、体のかゆみ等のアレルギー反応が出ることがあります。食べた後、数時間は様子を見てあげてくださいね。 

初めての食材を与える場合は、飼い主さんが数時間在宅でき、かかりつけの動物病院が開いている時間が良いでしょう。

もし持病(特に腎臓病や糖尿病)がある場合は、果物に含まれるカリウムや糖分が体に負担をかけることがあるため、事前に獣医師に相談することをおすすめします。 愛犬の好みの果物を見つけて、素敵なおやつタイムを過ごしてください!

 

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