【獣医師執筆】犬がごはんを食べない理由と対処法

【獣医師執筆】犬がごはんを食べない理由と対処法

こんにちは。獣医師の近藤です。

「愛犬がごはんを食べない」「食べる日と食べない日がある」と、心配になりますよね。

犬がごはんを食べない理由は、体調の変化、食事量の個体差、フードとの相性などさまざまです。食事を変える前に、普段と違う様子がないか確認することが大切です。

この記事では、考えられる原因と受診の目安、食事の見直し方について解説します。

この記事で分かること
・ごはんを食べないときに確認したい体調の変化
・食事量やフードとの相性を見直すポイント
・主食やトッピングを選ぶときの考え方

食べない理由とは?考えられる3つの原因

愛犬がごはんを食べないのにはこんな理由があります。

1.体調不良かも!こんなときは、まず受診!

次の場合、体調不良で食べられない可能性があります。
「食事の見直し」や「自宅で様子見」ではなく、まずは病院を受診しましょう!

食事の量がいつもの半分より少ない日が続く

いつもより食事量が極端に減った場合、体調不良で食欲が落ちている可能性が高いです。

「食べない」以外の症状がある

軟便や下痢、嘔吐などの消化器症状があると、食欲が落ちていることに気づきやすいものです。一方で、「何となく元気がない」「散歩に行きたがらない」といった変化も、病気のサインであることがあります。

普段から食べムラがあるわんちゃんは、こうした体調の変化を見逃してしまうこともあります。「食べない」以外にも「いつもと違うな」と感じることがあれば、受診するとよいでしょう。

徐々に体重が減ってくる

目に見えた体調不良はないものの、徐々に体重が減ってくる場合も病気が隠れていることがあります。早めに健康診断を受けると安心です。

2.ドカ食い・ムラ食いが体質に合っている

書籍に書かれた食事回数やフードの袋に書かれた食事量は、あくまで平均的な目安であり、わんちゃんによって適切な食事回数や食事量は異なります。

ドカ食いが体にあっているわんちゃんもいますし、目安量を食べない場合でも実は、量が足りている(目安量では多い)可能性もあります。

3.食事が合っていない

フードが体質や好みに合わないことで、なかなか食べてくれないことがあります。シニア犬の場合、噛む力が弱くなり硬いフードが食べにくい、嗅覚の衰えから食欲が湧かないなど加齢による変化で食べないことも考えられます。

年齢に合わせた食事選びについては、「シニア犬・老犬に合うドッグフードの選び方」でも詳しく解説しています。

食べないときの対処法

一口に「食べない」と言っても、様子を見て良い場合と食事の変更が必要な場合があります。わんちゃんの様子をよく見て食事を検討していきましょう。

様子見OK!

元気があり、便の状態もよく、体型が維持できている(痩せすぎでない)なら、様子を見て大丈夫です。飼い主さんは食事回数や食事量を心配しているけれど、実は、今の食事がわんちゃんにとって適切だったというパターンです。

こんなときは、食事の見直しを!

病気でなければ様子を見て良いパターンについてご説明しましたが、一方で次のような場合は、食事の見直しが必要かもしれません。

痩せてしまう

目安量を食べられず、痩せてしまうようなら栄養が足りないということなので、食事の見直しが必要です。現在の食事では嵩が多く、お腹がいっぱいになってしまうのかもしれません。その場合には、グラムあたりのカロリーが高いフードを選びます。

カロリーの高いフードで脂質を摂り過ぎると、お腹の調子を崩すこともあるため、様子を見ながら少しずつ置き換えるなど慎重に変更するようにしてください。

頻繁に胃液を吐く

まずは、病気が隠れていないか病院を受診しましょう。その上で、特に体の問題がなければ、空腹時間が長すぎることが考えられます。わんちゃんはよく吐く動物ですが、頻繁に胃液を吐くようだと胃腸に負担がかかります。

その場合は、食事回数を増やすのが良いでしょう。フードをなかなか食べてくれないのであれば、食べてくれるものを少量与えます。茹でた肉や魚、いも類など消化に良いものがおすすめです。

トッピングが山盛りになってしまう

「ごはんを食べないからトッピングしているけれど、トッピングがメインになってしまいます」という声をよく耳にします。

いくら良いフードを与えていても、トッピングを沢山しないと食べない場合、栄養バランスが偏ってしまうことがあります。そんなときは、トッピングも含めて、栄養バランスの取れた「ごはん」になるよう選ぶのも一案です。

また、フード自体がわんちゃんの好みではない場合、フードそのものを変更することも検討してみてください。

「わがままになりませんか?」と聞かれることがありますが、私たち人間もいくら体に良くても嫌いなものを食べ続けるのは苦痛ですよね。口に合わない食事を続けるのはわんちゃんにとってもストレスになります。

ストレスが大きくなると飼い主さんとの関係性の悪化に繋がってしまうこともあります。フードを変更することでスムーズに食べてくれるなら、変更するのが良いでしょう。

まとめ|愛犬の体調と食べ方に合わせたごはん選び

わんちゃんが食べないと不安になってしまうことと思いますが、美味しく食事ができていて元気なら教科書通りでなくても大丈夫です。

一方で、食べにくそうだったり、いやいや食べているときは食事を見直してみてください。情報に振り回されるのではなく、目の前のわんちゃんをよく見てあげることが大切です。

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