シニア犬のストレス解消法を獣医師が解説

シニア犬のストレス解消法を獣医師が解説

シニア期のわんちゃんは、体力の衰えによる不安や、生活環境の変化からストレスを感じることが多いです。生活環境については、新年度で飼い主さんの生活パターンが変わることも多いと思います。

今回は、わんちゃんと飼い主さんが、穏やかで楽しい毎日を過ごせるようにストレス解消方法をご紹介します。

シニア犬(老犬)のストレス解消2つのポイント

シニア犬のストレス解消のポイントの一つ目は、五感を刺激すること、2つ目は、安心感を与えることです。

無理をしない範囲で、この2つを軸に考えると良いでしょう。これから、いくつかのアプローチをご紹介しますので、うちの子にぴったりの方法を見つけてみてください。

ストレス解消のコツ

シニア犬は疲れやすいため、遊びやマッサージは「短時間をこまめに」行うのがコツです。嫌がる素振りを見せたらすぐに休ませてあげてくださいね。

五感を刺激するアプローチ

 1. 「鼻」を使った遊び(ノーズワーク) 

足腰が弱くなっても、嗅覚を使った遊びなら行うことができます。 お部屋のあちこち(わんちゃんの鼻が届く範囲)におやつを隠し、探させます。鼻や口を使っておやつを取り出すおもちゃを使えば、良い脳トレになり、退屈しのぎにも最適です。 

体型が気になるわんちゃんは、フードの一部を使ってもよいでしょう。 お気に入りのおもちゃがあれば、それを探させるのもおすすめです。

2. 紙袋のトンネルくぐり

歩くことに問題がなければ、紙袋でトンネルを作り、おやつやフードを使って出口まで誘導する遊びも効果的です。紙袋に触れた感覚やガサガサと音がすることが五感を刺激します。

※窒息防止のため、ビニール等は避け、必ず紙製のものを使用してください。

3. 「外の空気」に触れる(日光浴・お散歩) 

外の刺激は脳を活性化させます。 歩くのが難しい場合は、ペット用カートに乗せて外へ出かけましょう。外の匂いを嗅ぐだけでも気分転換になります。 また、日光浴をすることで 幸せホルモン「セロトニン」の分泌を促します。外出を嫌がる場合は、窓際で日向ぼっこをさせるだけでも効果的です。

安心感を与えるアプローチ

1.「触れ合い」による安心感 

飼い主さんとのスキンシップは、何よりのストレス解消です。 優しく撫でたり、耳の付け根や首回りをマッサージしてあげてください。皮膚が少し動く程度の力で、優しく円を描くようにすると血行が良くなり、リラックス効果が高まります。

またスキンシップの際には「かわいいね」「大好きだよ」と穏やかなトーンで話しかけることで、耳が遠くなっていても飼い主さんの愛情は伝わります。

2.快適な環境

「思い通りに動けない」ことは犬にとってストレスです。 フローリングに滑り止め付きマットを敷き、滑る不安を取り除いてあげましょう。またソファなどの段差解消にわんちゃん用の階段を設置するなど、移動の負担を減らすことも安心感に繋がり、怪我防止にもなります。

また、 体圧分散型のベッドなど、体が痛くならない寝床を用意して、安心して深く眠れる環境を作ってあげると質の良い休息や睡眠が得られます。

 3. 若い心を保つコマンド

わんちゃんは、若い頃のようにコマンド(おすわり、マテなど)を出してあげることで、気持ちが安定すると言われています。

コマンドに従うことは「自分の役割」と捉えている子が多く、役割があることは、精神の安定に繋がるのです。

優しい気持ちで「年だから」と指示を出さなくなりがちですが、それが不安につながってしまうことがあるようです。わんちゃんの行動を見ながら、無理のない範囲で若い頃のようにコマンドを出してみましょう。

ぺこふるはシニア犬にも優しい国産ごはんです

シニア期のわんちゃんのストレス解消には、無理に運動量を増やすのではなく、五感をやさしく刺激してあげることや、安心できる環境を整えてあげることが大切です。

お散歩や日向ぼっこ、ノーズワーク、飼い主さんとのスキンシップなど、今日からできる小さな工夫を取り入れながら、わんちゃんが穏やかに過ごせる時間を増やしてあげてくださいね。

また、毎日のごはん時間も、シニア犬にとって大切な楽しみのひとつです。

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