気温の高い時期は、わんちゃんの熱中症が多くなります。室温を涼しく保つ、散歩は早朝か夕方にするなどの対策と共に十分な水分補給も重要となります。
熱中症の他にも、水分が足りないと尿路結石など病気のリスクも高まることから、水分を十分に摂ることはわんちゃんの健康を維持する上でとても大切です。
ただ、わんちゃんによっては暑くても水を飲みたがらない子もいます。特にシニア犬は代謝や活動量が落ちて水を飲まなくなる傾向があります。また、暑くても喉の渇きを感じにくいため、脱水に陥ることもあり、注意が必要です。
そこで、今回は、わんちゃんが水を飲んでくれないときの対処方法をご紹介していきます。
お水はどれくらい飲めばいいの?
わんちゃんの一日の飲水量は1kgあたり50ml前後と言われています。
また、水が足りているか判断する基準として「排尿・排便がきちんと出来ているか」も指標となります。
成犬の排尿回数は、1日3~6回程度、排便回数は1日から2日に一回以上、個体差はありますが、すんなり出ていれば問題ないことが多いです。
ただ、これらはあくまで平均的なものです。まずは、日々わんちゃんの様子をよく観察し「うちの子のいつもの量」を把握しておくことが大切です。
※暑い日は、飲水量が増えますが、一日の飲水量が100ml/kgを超える日が続く場合、病気のサインである可能性が高いです。極端に水を飲む量が増えたときには動物病院を受診しましょう。
こんなときは、水分摂取を増やすことを心がけて!
日によって水分摂取量は異なりますが、次のような場合には、意識的に水分を摂らせるようにしましょう。
外気温・湿度が高い
外の気温が高い日は、室内の温度にも気を配り、新鮮なお水をいつでも飲めるように用意しておきましょう。「水を大量に飲むのは病気」といった情報を見聞きして、水を与えるのを控えてしまう飼い主さんがいらっしゃいますが、水は絶対に制限しないでください。
先ほどご説明したように水を大量に飲むことは「病気のサイン」の可能性がありますが、水を飲むこと自体が体に悪いということではありません。また、病気を悪化させるということもありません。
お水はわんちゃんが飲みたいだけ飲ませてあげてください。一気に飲んで吐いてしまう場合には、時間をあけて少しずつ与えるのが良いでしょう。
室温はエアコンの設定温度25〜28℃で人間が快適と感じる程度、湿度計で50%を超えない程度が良いとされています(普段から十分にエアコンを使用することで、夏バテ対策にもなり、体力温存につながります)。湿度が高いときには除湿機能を使ったり、設定温度を1℃低くしたりしましょう。
わんちゃんが嫌がらなければ、ペット用のひんやりするシートもおすすめです。中身が出ない銀色のシートタイプのものか、やぶれて中身を食べてしまっても健康に問題ないものを選ぶのが良いと思います。
お散歩のときは、服を水で濡らして着せるタイプのものを使うと良いかもしれません。
オシッコ・ウンチの量が少ない
飲水量が多少減っても、おしっこの回数や色が大きく変わらなければ問題ないことが多いものの、「おしっこの回数が極端に減った」「毎回、濃い色のおしっこをする」という場合には、水分不足の可能性があります。
また、便秘がちのわんちゃんやウンチの量がいつもより少ない日が続くなど、排便量が少ない、便が硬いという場合も水分が足りない可能性があります。
「そうは言っても、うちの子はなかなかお水を飲んでくれなくて…」という飼い主さんは、是非次の方法を試してみてください。
水分摂取量を増やす方法3選
①肉や魚のゆで汁を活用する
肉や魚のゆで汁をかけることで、水分を多く摂ることが出来ます。食事と一緒に摂ることで、便に水分が含まれやすくなるため、便が硬くて便秘気味のわんちゃんにおすすめの方法です。
「ドライフードの食感が変わると食べない」という場合には、フードにゆで汁をかけるのではなく、フードの横に置いて、スープ代わりにするのも良いでしょう。
肉や魚のゆで汁は、お肉やお魚の香りがするため、食欲増進にも繋がります。汁だけならタンパク質やミネラルも微量で、カロリーも気にしなくて良いので、食事に制限があるわんちゃんでも安心です。
②お粥を食事に取り入れる
「白いごはんが好き」というわんちゃんは多いです。ごはんを食事やおやつに取り入れると水分摂取量を増やすことができます。少し水分を多めにすることで、より水分不足を解消することができるでしょう。
白米は消化が早くお腹に優しいので、シニア犬の食事やおやつにぴったりです。また、タンパク質の制限があるわんちゃんでも問題なく食べられるので、腎臓病のわんちゃんの水分補給としてもおすすめです。
③主食やトッピングをウエットタイプのフードにする
主食やトッピングとして、是非取り入れていただきたいのがウェットタイプのフードです。お水をあまり飲まないわんちゃんの中にはスープのような液体のもの全般が苦手という子もいます。
そのようなわんちゃんでもお肉に近い食感のウエットタイプのフードであれば、喜んで食べてくれることが多いです。
食事が不足すると水分摂取量も減ってしまうため、食欲が低下していたり、偏食で食べ方にムラがあると知らず知らずのうちに脱水に繋がってしまうことがありますが、ウエットタイプのフードはそうしたわんちゃんでも食べやすく、食事量を安定させることができます。
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