わんちゃんの食欲があるのは良いことですが、太りすぎは足腰や心臓の負担に繋がります。
今回は、ダイエットのお話です。無理なく体重を減らす「ダイエットの基本」から、おすすめ食材までご紹介。「うちの子、最近少しぽっちゃりしてきたかも」「でも、食べ物を減らすのはかわいそう」と思っている飼い主さんは是非最後までお読みください。
ダイエットの基本はこれ!
ダイエットに取り組むときは、無理なく継続できることが大切です。闇雲に食事量を減らしたり、特定の食材ばかり与えると、栄養不足になり、体調が悪くなってしまうこともあります。次の順番で、ダイエットプランを立てていきましょう。
1.まずは健康チェック
以下のようなときは、内分泌疾患など病気の可能性が考えられます。
まずは、念のため動物病院を受診しましょう。
・急に散歩を嫌がるようになり、太ってきた
・食事量が変わらないのに急激に体重が増えた
2.現状把握
現在、体重が徐々に増加しているということは、消費カロリーよりも摂取カロリーが多いということです。
私たち人間にとっては「ほんのちょこっと、一口」の量でも、わんちゃんにとっては、その一口の積み重ねがカロリーオーバーに繋がっていることもあります。
一度、1週間分のおやつとごはんの量と内容を記録してみましょう。「欲しがるから、ついおやつを多めにあげてしまっていた」など、書き出してみると気づくことがあるはずです。
3.カロリーコントロール
一日の摂取カロリーを現状より、1〜2割減らしてみましょう。
ダイエットはゆっくり気長に取り組むのが成功のコツです。具体的には、減量は、1週間で体重の2%以内に抑えるのが良いとされています。
今の食事が好みや体質に合っているのなら、無理にダイエットフードに変更する必要はありません。ダイエットフードは、グラム当たりのカロリーが控え目で脂質も少なく設計されていますが、もともと低脂肪・低カロリーのフードを与えていた場合「ダイエットフードにしたら今までよりもグラム当たりカロリーが多かった」ということもあります。
また、ダイエットフードにしたからといって、沢山与えてしまっては変更した意味がありません。まずは、今の食事内容で食事量を調整してみましょう。
こんなわんちゃんには「カロリーコントロール+嵩増し」
食事のカロリーを1,2割減らすことがダイエットの基本ですが、次の場合には、カロリーを抑えつつも嵩を増やす必要があります。
食べるの大好き
食事量を減らすと落ち着かなくなったり、いつでも食べ物を欲しがるようになってしまうことがあります。こうしたわんちゃんにとって、食事量が減ることはストレスになりますし、飼い主さんとしても、ごはんの量を減らすのはかわいそうと感じてしまうのではないでしょうか。
食事量を減らすと吐く頻度が増える
ダイエットさせたいけれど食事量を減らすと、吐く回数が増えてしまうことがあります。これは、空腹時間が長くなることで、胃酸が出過ぎるためです。わんちゃんは、吐きやすい動物なので、月に数回程度であれば、問題ないことも多いですが、胃腸には負担がかかるため、ダイエットによって吐く頻度が増えるようなら、食事を見直しましょう。
吐く頻度が増えたときは、空腹以外の原因も考えられるため、まずは食事をもとに戻してください。それで落ち着くようなら次にお話する食材で「カロリーコントロール+嵩増し」を試してみてください。
一方、食事を戻したのに吐く頻度が今までよりも増えているようだと、病気の可能性があります。その場合には、なるべく早く動物病院を受診するようにしましょう。
おすすめ食材3選
一日の摂取カロリーは今までの1,2割に抑えつつ、満足感が得られる食事にするのに役立つのが「嵩増し」です。おすすめの食材をご紹介しますので、トッピングやおやつとして、是非取り入れてみてください。
キャベツ
キャベツに含まれるビタミンUは、キャベツから発見されたビタミンの一種で、別名キャベジンと言います。胃の粘膜を修復するタンパク質合成に関わっており、胃腸の健康を守るのに役立ちます。
茹でてフードとよく混ぜれば満足感がアップします。また、肉のゆで汁に細かく刻んだキャベツを入れてスープにするのもおすすめです。
お粥
米を柔らかく炊いたお粥は、消化に良いので、胃腸が弱いわんちゃんでも安心して食べることができます。水分もたっぷり摂れるので、あまり水を飲まないわんちゃんの水分補給としてもおすすめです。
ごはんを炊いたときに一部とりわけ、お粥にして製氷機で凍らせておけば、お粥のストックを作ることができます。食べる分だけ解凍すれば良いので、簡単に取り入れることができると思います。
羊肉・鹿肉・馬肉
牛・豚・鶏に次ぐ「第4の肉」などとも言われ、人間の食事でも注目されているこれらのお肉ですが、わんちゃんのダイエットにも最適です。低脂質で高タンパク、脂肪燃焼効果があるとされるL-カルニチンを豊富に含んでいます。
いつものおやつやトッピングをこれらのお肉を原材料としたものに変更することで、手軽に取り入れることができます。また、現在、ドライフードを与えている場合は、ウェットタイプのフードにすることで水分量が増え、満足感も得られます。
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